シニアマネージャー
川本卓馬

最新テクノロジーとビジネスの「架け橋」となり、社会に必要なサービスを届ける

Jun 15, 2023

研究開発組織「DG Lab」のAIチームを率いるシニアマネージャー・川本 卓馬は、テクノロジーとビジネスの橋渡し役のような存在だ。技術者をリードしながら、ビジネスサイドの部署とも緊密にコミュニケーションを取ることで最新技術の社会実装を指揮し、世の中に必要とされるサービスを人々の手元に届けている。

株式会社デジタルガレージ DG Lab シニアマネージャー
川本 卓馬

外資系IT企業でシニアコンサルタント ・シニアデータサイエンティストとして、数々のプロジェクトを担当したのち、2019年にデジタルガレージに転職。DG Lab シニアマネージャーとして社内のAIチームを率いながら、技術をどう社会実装するかの橋渡し役を担う。

「自分がやるべきだと思ったものを、ちゃんと社会実装したい」

前職ではコンサルタント兼データサイエンティストとして、メンバーを率いて航空会社、電力会社、通信会社、金融機関など、様々な業種の企業向けにデータ予測・分析に基づいたコンサルティングを進めてきました。やりがいのある仕事でしたが、身を削って提案資料を作り実証実験を重ねても、プロジェクトがクライアントの社内事情で頓挫してしまうこともよくあり、「自分がやるべきだと思ったものを、ちゃんと社会に実装できるようにしたい」という思いが募っていました。

そんな中、知人の紹介でデジタルガレージの方にお会いしました。データサイエンスに強い人材を探しているとのことでしたが、取締役とお話したとき「この業務をやってほしい」というよりは「自分でやるべきだと思ったものを提案しに持ってきて」というスタンスで、 自分の考えていたことも「面白い、やってみなよ」と話の中で引き出してもらいました。 ここならやるべきだと考えたことがやれるかもしれない、ここで挑戦してみたい、と感じ、転職を決意しました。

デジタルガレージで配属されたのは、研究開発組織の「DG Lab」でした。入社してみると、「 新しいビジネスを作ろうぜ」と志向する自発的な人たちが圧倒的多数でしたね。AIやブロックチェーンなどの新しい技術領域で、社会の課題に対してこんなビジネスを作ったら面白いんじゃないか、と考えている人たちが多いです。

多様な部署を巻き込みながら、技術とビジネスをつなげていく

入社後はデータサイエンスの視点から多くのプロジェクトに自主的に加わり、マーケティングや決済事業部門など、部署や組織を超えた40を超えるプロジェクトの企画・推進をしてきました。昨年からはDG Labのシニアマネージャーを務め、AIチームをリードしています。

AIチームで進めたプロジェクトの一つが、DGグループが提供する加盟店向けのフィンテックサービスです。DG Labが開発した「売上予測AIモデル」を用いて加盟店の今後の売り上げを予測し、その一部をDGが前もって買い取ることで、効率的に資金調達が可能となります。2022年夏からプロジェクトを進め、わずか半年後にローンチすることができました。

このスピード感は、ビジネスサイドや他部署との連携が非常にうまくいったことに起因しています。執行役員をはじめビジネス職の人々と日常的にディスカッションをしているのですが、今回もその中でビジネスアイデアが生まれました。そして実現のため、決済事業を担うDGフィナンシャルテクノロジーに出向き、売上予測のためのデータの整備を進めました。データが整うと技術的な設計を考え、DG Labのエンジニアと議論やレビューを重ねながら実装していきました。ビジネスサイドとは事業計画やリスクの確認をしたり、法務と法的な部分の相談をしたりと、様々な部署と広くコミュニケーションを重ねることでプロジェクトを円滑に成功させることができました。

最近では、グループ会社とのプロジェクトも印象的でした。最近話題の大規模言語モデルを同社の保有するデータでファインチューニングし、特定のタスクに特化した言語モデルを開発しました。このAIモデルは同社のサービスを支える役割として活用され始めています。こうしてちゃんと世の中に使われるものの裏側に、自分たちが作った技術が実装できていることは本当にいい状態だと思っていますし、その技術を特定の部署に閉じず、社内やグループ会社を含め幅広くスコープに入れながら社会実装を行うことが面白いところです。

他部署の方からAIチームを頼って「こんな課題解決ができないか?」と相談されることも多いのですが、逆に私自身が社内の事業や世の中の動向を見渡しながらやるべきだと考えたことを、他部署に提案しに行くこともあります。新しいビジネス課題や技術に出会ったときって、「こんな感じで作ったらうまくいくんじゃないか?」と、妄想の時間が始まるんですよね。それで、こんなサービスができそうだから、それならこの部署かな、と社内やグループ会社での提案先を考える。それが自分自身、非常にわくわくする時間です。

最近自分が関心のある技術は、やはり流行りのChatGPTなどの生成AIの分野。消費者の予約や決済といった消費体験をより活性化する為に、生成AI + αの技術をいかに社会実装するかを考えています。例えば「AIに対して複雑な指示を与えずとも、ユーザーのコンテクストに合わせて最適な提案を可能とするためのアーキテクチャ設計・構築」といった活動を進めています。マーケティング事業の社員ともよく会話をしながら、この技術の社会実装先となるビジネスを練っているところです。

「やったらいいのに」を実現できる環境がここにはある

昔からチームプレイが好きだし、レゴブロックのように「こういう形が作りたいけど、どう組み合わせたらできるんだろう?」と考えるのが好きなんです。そういう意味で今の仕事は、会社やクライアント、チームという箱の中で、様々な課題を誰とどのように協力することで解決できるかを考え、実行していくゲームに熱中しているような感覚です。非常に自分との相性が良い会社だなと感じています。

DG Labには優秀なエンジニアが多いのですが、ビジネスサイドの人と対話を重ね、ビジネスとテクノロジーの橋渡し役になれる人がもっと増えると、プロジェクトの質もスピードも上がっていくし、チームとして扱える幅も広がるだろうなと思っています。そのようなキャリアを志向する人材にはぜひ、来てもらいたいと思っています。

デジタルガレージには「指示を待つ」のではなく、「判断を促す」人が多いです。「こんなビジネスにしたいと思うんですけど、どうでしょう?」と、積極的に提案する姿勢が歓迎されます。 社員は非常に個性にあふれていて、一人ひとりがスペシャリストとして尖っているのですが、同時に和気あいあいとしていてコミュニケーション能力が高い。 他者を頼ることを厭わないので、 基本、一人では何もできないと思っている人の方がうちの会社に合うと思います。

「やったらいいのに」と思うことがきちんと実現できる環境を求めて、行き着いた先がデジタルガレージでした。そして入社後は実際にそれができています。チームの仲間と一緒に「やったらいい」「やるべきだ」と思うことを全部やろうぜ、という気概のある人にぜひ来てもらいたいですね。

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